「やってみたいことはあるけど、失敗したら怖い」
そんな気持ちで、何度も何度も立ち止まってきました。
特に病気があると、「途中で倒れたらどうしよう」とか
「周囲に迷惑をかけるかもしれない」という不安が常につきまといます。
そんな私にとって、制度の存在は“もしものときのクッション”のような役割を果たしてくれました。
それがあったからこそ、少しずつ前に進む勇気を持てたのです。
目次
「失敗しても大丈夫」という土台があるだけで行動しやすくなる
支援を受けていると、無理に完璧を目指さなくてもいい、
という空気があります。
たとえば、就労継続支援A型では、
「体調が悪ければ休んでもいい」「慣れるまで時間をかけてOK」
というスタンスが当たり前でした。
そのおかげで、「まずはやってみよう」という気持ちになれたのです。
通所に慣れてから、次のステップに目を向けられるようになった
制度を使って少しずつ生活のリズムが整ってくると、
自然と「もう少し何かできるかもしれない」と思えるようになってきました。
たとえば、簡単な資格の勉強をはじめたり、
在宅ワークについて調べたり。
小さな挑戦だけど、それでも“ゼロからの一歩”には違いありません。
「挑戦しなければよかった」よりも、「やってみてよかった」が増えていった
もちろん、うまくいかないこともありました。
途中で体調を崩して、中断せざるを得なかったこともあります。
でも、制度を使っていたから、
「また戻ってきてもいい」「次のタイミングで再挑戦すればいい」
と思える余裕がありました。
その結果、挑戦すること自体が怖くなくなってきたのです。
支援は「自立を奪うもの」じゃなく、「動き出すための土台」
以前の私は、「支援に頼る=自立できていない」と思っていました。
でも実際は、支援があったからこそ、自分の足で歩く準備ができたのだと今は感じています。
制度は、“前に進むための滑走路”のようなもの。
その存在が、生活にも、気持ちにも、大きな安定をもたらしてくれました。
まとめ:制度があったから、人生に選択肢が戻ってきた
制度を使っていなかった頃、私は「動けない自分」に絶望していました。
でも今は、ゆっくりでも、自分のペースで進める実感があります。
挑戦する力は、“安心”の中で育つ。
制度を通じてそれを知ったことは、人生にとって大きな財産になりました。
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