病気になったり、生活が苦しくなったりしたとき、
制度を使えばなんとかなる――
そう信じて、いくつもの窓口をまわってきました。
けれど、実際には「この制度、合わなかったな」
「がんばって使ったのに、しんどくなっただけだった」
そんなことの連続でした。
でも今、ようやく「これは自分に合っている」と思える支援に出会えています。
今回は、その過程で見えてきた“合う支援の見つけ方”をシェアしたいと思います。
目次
「制度=万能」ではないと知った
最初は、とにかく使える制度を調べて申し込みました。
就労移行支援、訪問看護、地域活動支援センター、生活相談窓口…
でも、その中には「制度の条件に合わせることがきつい」ものもありました。
・毎日決まった時間に通うのがしんどい
・体調が悪くても通所しないと支援が止まる
・書類や手続きが負担になる
制度に合わせようとするあまり、自分の状態がどんどん悪化することもありました。
「しんどくなったら、合ってない」のサイン
あるとき、「この制度を使えば就職に近づける」と言われたサービスに通いました。
でも、数ヶ月たっても毎日がつらく、体調も悪化。
心がどんどん削られていきました。
そのときふと思ったのは、
「がんばってるのにしんどいなら、それは制度が合ってないのかも」ということでした。
制度が悪いわけではなく、自分の段階や性質に合っていなかった。
それに気づいてから、無理に続けることをやめました。
“人”で選ぶのも大事だった
その後たどり着いたのが、今の支援機関です。
そこは、制度の内容よりも、「人の相性」が自分に合っていました。
・否定せずに話を聞いてくれる
・小さな変化を見逃さない
・「制度の範囲外」でも、工夫して対応してくれる
支援というのは、「制度の枠」だけで成り立っているのではなく、
「誰がその制度を運用しているか」も本当に大きい。
それが、身をもってわかった瞬間でした。
「合う制度」は、今の自分の状態によって変わる
もうひとつ大事なのは、“一生合う制度”はないということ。
元気な時期と落ち込んでいる時期では、
必要な支援も、合うペースも違ってきます。
だから、ひとつの制度に固執するのではなく、
「今の自分にとって心地よいか」で見ていくようにしました。
まとめ:「制度に合わせる」より「制度を選ぶ」意識を持つ
支援を受けることに慣れていない頃は、
「制度に自分を合わせないといけない」と思っていました。
でも今は、「制度のほうを、自分の状態や性格に合うかで選んでいい」と考えています。
制度を渡り歩いてきたからこそ、
“無理して使う支援”と“ちゃんと助かる支援”の違いが、はっきり見えてきました。
それは、失敗したからこそ得られた、大事な知恵です。
コメント