支援制度を長く使っていると、
「このままでいいのかな」「いつまで続けていいんだろう」
そんな不安がよぎることがあります。
でも、制度のなかで出会った“同じように支援を使いながら生きている人たち”とのつながりは、
私にとって、特別な意味を持ちました。
それは、ただの雑談でも、目が合うだけでも、
「ひとりじゃない」と思える、小さな安心感だったのです。
目次
話さなくても通じることがある
通所先や支援の場で出会う人たちのなかには、
深く話をしなくても、なんとなく気持ちがわかるような人がいます。
たとえば、朝が苦手なこと、急に来られなくなること、
体調が読めないまま通っていること――
言葉にしなくても、「わかるよ」と言わずに伝わる感じ。
この共感が、なによりも救いでした。
「制度を使っていること」を説明しなくていい場所
ふだんの社会の中では、
制度を使っていることを隠したり、言いづらかったりします。
でも、支援の場では、
「使っていて当然」「続けていて当たり前」という空気がある。
だからこそ、構えずにいられる。
その“自然さ”が、心をほどいてくれました。
成果を競わない関係性が、心を休ませてくれる
制度のなかでは、
「いつ一般就労するか」「どれだけできるようになったか」が話題になることもあります。
けれど、それとは別に、「ただ居ることを認め合える関係」が存在していると気づきました。
・今日はここに来れた、それだけで拍手
・ちょっと笑えた、それで十分
・無理しなかった、立派な選択
同じように支援を使い続けている人だからこそ、
この価値観が共有できたのだと思います。
自分のペースで生きる仲間がいるということ
制度のなかで出会った人たちは、
それぞれに事情があり、ペースがあり、考え方がありました。
でも共通していたのは、「すぐに回復しなくてもいい」と思っているところ。
この“ゆっくりの感覚”が、自分にとってとても合っていたのです。
「社会のスピード」に苦しんできた自分にとって、
「遅くても、止まっていても、誰も急かさない世界」があることは、
本当に大きな救いでした。
まとめ：支援を使い続ける仲間との共感は、何よりの力になる
私は、支援制度そのものだけでなく、
その中で出会った「同じように生きる人たち」とのつながりに支えられてきました。
どんなに制度が整っていても、
人との共感がなければ、続けてこられなかったかもしれません。
「支援を使いながら生きる」という選択は、孤独ではない。
そう感じられたことが、私にとっての、大切な財産です。
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