助けがほしい。
少しでも暮らしやすくなる方法があるなら知りたい。
そう思って、いろんな制度を調べました。
障害年金、医療費助成、就労支援、住居支援…
SNSやブログを見て、検索して、役所に聞いて――
でもあるとき、ふと気づいたのです。
「疲れてるのに、情報だけがどんどん増えていく」
「何も使えていないのに、“知らなきゃ”って気持ちだけが膨らんでいる」
そのとき私は、制度に“助けられる”どころか、
制度に追われるような感覚になっていました。
目次
「知らなきゃ損」「取り残されたくない」に追い詰められた
障害当事者向けの制度は数が多く、しかも複雑。
ブログで「この制度は絶対使うべき!」と書かれていたり、
SNSで「これ知らないのは危険」と煽るような投稿が流れてくるたびに、
“自分はちゃんと調べられていない”と焦りました。
でも現実には、手続きが難しすぎたり、体力がなかったりして、申請どころではなかった。
なのに、情報ばかり増えていく。
「知らないのは自分だけ」と思い、ますます焦る。
それが、ものすごくしんどかった。
「一度、情報から距離を置いてみる」と決めた
ある日、頭がパンパンになって、こう思いました。
「そもそも、今の自分に“動けるだけの余裕”はあるのか?」
それに気づいてから、思い切って
制度のことをいったん忘れる時間をつくることにしました。
検索もしない。情報収集もストップ。
「今、申請できないなら、それでいい」と割り切ってみたんです。
すると、少しだけ呼吸がしやすくなりました。
「知らないと損」じゃなくて、「今の自分に必要かどうか」で考えるようになった
もちろん、制度の情報は重要です。
でも、それを今の自分が扱えるかどうかは、もっと大事だと気づきました。
・体調が落ち着いてから考える
・信頼できる人に相談してから動く
・「全部を網羅しようとしない」と決める
そうやって、“情報を取りに行くタイミング”を自分で選ぶようになりました。
まとめ:「知っている」ことより「自分を守れているか」
制度を調べるのは、生きるための大事な作業です。
でも、情報に振り回されて、自分の体や心が壊れてしまったら本末転倒です。
今の自分がしんどいなら、
情報を“取りに行かない”という選択も、十分にあり。
「知らないこと」は罪じゃない。
「疲れてる自分を守ること」こそ、制度よりも大切にしていいのだと思います。
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